何のために勉強するの?#4~勉強に対する思い込み~

今回のブログのゴールは勉強への思い込みを取り除くことです!

「勉強の目的」第4弾となる今回のテーマは、「勉強に対する思い込み」です。

 

早速ですが、以下のチェックリストをご覧ください。

 

□ 勉強はテストや受験のためだけにやるものだ

□ 勉強したことは普段の生活で役に立たない

□ 成績の良し悪しは才能や生まれつきで決まる

□ テストや受験が勉強の全てではない

□ 勉強で学んだことは日常生活でもちゃんと役立っていると思う

□ 成績と才能は関係ない

 

赤の方が青より多くあてはまった方は、勉強に対して誤った思い込みをしているかもしれません。

 

「勉強はテストや受験のためにやるものだ」

「勉強したことは普段の生活で役に立たない」

 

この2つの思い込みについてはこれまでの記事でお伝えしてきました。

 

何のために勉強するの?#1

 

何のために勉強するの?#2

 

今回はその中でも最たるものといっても過言ではない

 

「成績の良し悪しは才能や生まれつきで決まる」

 

という思い込みについてアップステーションの考えをお伝えしていきたいと思います。

成績の良し悪しは才能や生まれつきでは決まらない

成績は才能や生まれつきで決まりません!

結論から言うと、成績の良し悪しは才能や生まれつきとは無関係です!

 

しかし多くの子はついこんなことを口走ってしまいます。

 

「あいつの家は兄弟もみんな成績優秀だからな…」

「あいつは小学生の頃からもともと頭が良かったからな…」

「あいつは勉強の才能があるからな…」

「あいつは親が医者だからな…」

 

だから成績が良いのは当然だ

それに比べて自分は…

 

と。

 

かつての私も特にテストが返された後によくこんなことをぼやいていました。

自分なりに頑張ったのに思うような結果が出なかった。そのやるせなさを外にぶつけていたのですね。

 

しかし、繰り返しになりますが「成績は才能や生まれつきで決まる」は根も葉もない迷信です。

 

もしこれが事実であれば、

 

小学校のカラーテストで100点を取っていた子全員が中学に上がっても100点を取り続けることになります。

 

お兄ちゃんが学年順位10番以内だったら弟も必ず10番以内にいなければなりません。

 

ですが実際はそんなことありません。

 

中学生になってからの方が良い点数を取れるようになった子

 

内容が難しくなってからの方が勉強を好きになった子

 

兄弟や家系や親の職業に関係なく良い成績をキープしている子もたくさんいます。

 

何を隠そう私たち自身がこれまで20年に渡りそういう子たちを間近で見て指導してきました。

 

その私たちが言うのだから間違いありません。

 

では、成績を左右するものとは一体何なのか…?

 

それはズバリ、「経験の差」です。

成績は経験で決まる

楽器、スポーツ、勉強…結果の違いを生み出すのは経験です

ここにA君とBさんという2人の中学生がいます。

 

A君はこれまでピアノを弾いたことがない初心者で、Bさんはピアノ歴5年の経験者です。

 

ある日2人は音楽の先生から「2週間後にこの曲を発表してもらいますので練習してきてください」と同じ課題曲を渡されました。

 

2人はそれぞれ練習し、2週間後に本番を迎えました。

 

当日A君は何度もつまずき、最後まで弾くことができませんでした。

 

一方Bさんは難なくクリアし見事演奏し終えました。

 

さて、この2人の明暗は才能や生まれつきによるものでしょうか?

 

そうではありません。「経験の差」がはっきりと表れただけなのです。

 

それなのに、

 

「いいよな~Bさんはピアノの才能があって」

 

とか

 

「俺はもともとピアノ向いてないんだよな~」

 

とか

 

「音楽はセンスだからな~」

 

と言われたらBさんはどう思うでしょうか。

 

いやいやいやいや!と。

 

どんだけ経験積んできたと思ってんねん!と。

 

こちとら5年も弾いとんねん!週2でレッスン受けとんねん!と。

 

心の中で総ツッコミを入れるはずです。

 

「私が弾けたのは今までの積み重ねがあったからだよ」

「A君も練習さえすれば弾けるようになるんだよ」

 

と言いたくなるのではないでしょうか。

 

同じことがスポーツや勉強でも起こっています。

 

サッカーにしてもバスケにしても、経験を積んだ人とそうでない人とではシュート力、フリースロー成功率、ドリブルの技術…ありとあらゆる面で大きな差が生まれます。

 

これもやはり才能によるものではありません。

 

どれだけ練習を積み重ねてきたかが違いを生み出すのです。

成績アップを果たした子は見えない努力を必ずしています

勉強も全く同じです。

 

こと勉強に関してはその裏側にある努力や練習といった側面がスルーされがちですが、

 

ここで断言します。

 

成績優秀者と呼ばれる子や成績アップを果たした子は皆「見えない努力」をどこかで必ずしています!

 

知らないところでコツコツコツコツ…地道な練習を積み重ねています!

 

あなたがテレビを見ている時間、動画を眺めている時間、スマホをポチポチしている時間を使って「彼ら」は頭と手を動かしています。

 

その差が成績という形で表れているだけなのです。

 

そこに裏技やトリックはありません。

 

そう、勉強に魔法はないのです。

 

言い方を変えれば正しいやり方で正しい量をこなせば誰でも伸ばせるチャンスがある。

 

そういう平等な舞台が用意されているのが勉強です。

 

「あなた」も「彼ら」の中に加わるチャンスがいつでも開かれています。

 

勉強に対する思い込みを取り除くことは、まさにその舞台に向かうための第一歩なのです。

ご家庭でご協力していただきたいこと

ご家庭でもご協力をお願いします!

「成績は才能や生まれつきで決まらない」

 

これはご両親、ご兄弟(姉妹)、ご家族皆でぜひ共有してもらいたい考えです。

 

私たち大人も、意識していなければ

 

「あの子はもともと頭が良いからね」

「あの子の家はお兄ちゃんもお姉ちゃんも皆優秀だったからね」

「あの子のお父さんは東大を出てるみたいだからね」

 

ということをつい本人に伝えてしまいます。

しかしこれらは冗談でも決して言ってはいけない「禁句」だと私たちは考えます。

 

もちろん本人を励ますつもりで、フォローする意味で、あるいは結果が出なかった時の保険として…「良かれと思って」やっていることには変わりません。

 

しかし言われた本人はどう思うでしょう。

 

成績の良し悪しは才能や生まれつきによるものだ

だからできないのは仕方ない

 

と言われたらその子はもうそれ以上頑張れなくなってしまいます。

 

そして「もっと頭の良い子に生まれたかった…」「兄弟がもっと優秀だったら自分も違ったのに…」と自分の置かれた環境を嘆くことになるかもしれません。

 

こうしてできたのが「親ガチャ」のような悲しい言葉です。

 

もちろん、思うように成績が上がらなかった時、頑張っても中々結果が出ない時、誰しもがその原因を外にぶつけたくなります。

 

「うまくいかないのは○○のせいだ」の○○に入る何かを必死で探してしまうのです。

 

しかしそうしたところで一時の納得感は得られても状況が改善されることはありません。

 

サッカーの試合で負けてしまった時、「シュートが入らなかったのはゴールポストのせいだ。ゴールがもっと大きければ入ってたのに」と嘆いても仕方がないのと同じです。

 

そんな時はぜひこの記事を思い出し、

 

「どうすれば挽回できるか」

「次のテストに向けてやるべきことはなにか」

「どんな練習や経験を積めばこの状況から抜け出せるか」

 

を考え、自分の力で変えられるものに時間とエネルギーを注いでいってほしいと思います。

 

「自分の力で変えられるものに集中する」

 

これこそが現状を打開できる唯一の策なのです。

 

もし塾の力を利用するというのがその選択肢の一つとなるのであれば、私たちは喜んでサポートしていきます。

 

次のテストに向けて、まだまだチャンスは開かれています。

できることから始めていきましょう!

 

今回のまとめ

・成績を左右するのは才能や生まれつきではなく経験の差である

・成績優秀者や成績アップを果たした子は見えないところで・知らないところで地道な努力を続けている

・現状を打開できる唯一の方法は自分の力で変えられるものに集中すること

 

次回はこれまでの内容を「総集編」としてお届けします。次回もお楽しみに!

 

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