究極の志望校の選び方
私立高校入試も終わり、公立高校受験生はいよいよ「どこを受けるか?」を決める時期が迫ってきました。
と言っても、今すぐ決めなきゃいけない訳ではありません。
私たちが毎年受験生に伝えているのは
「最終的な志望校は願書提出の前日までに決めれば良い」
(だからギリギリまで頑張ろう)
ということです。
例えば現在偏差値55の太郎君の志望校が偏差値58のA高校だとします。
残り約1カ月で+3ポイント
確かに楽ではありません。
しかしここで「じゃあやっぱり偏差値53のB高校にしようかな」と目標を下げてしまうのは得策とは言えません。
そのジャッジを下すのは、願書を出す前日で良いのです。
前日まで頑張ったけど58に届かなかった
となった時に初めて「B高校にしよう」と決断すれば良いのです(もちろんそのままA高校をチャレンジすることも可能ですよ!)
なぜなら、もし今B高校に下げてしまったらそこすら不合格になってしまう可能性が極めて高くなってしまうからです。
その理由は2つ。
1つは「もうすでに合格圏内なんだからこのまま現状維持でも大丈夫でしょ」という油断が生じてしまうため。
もう1つは、残りの1カ月で周りの子が猛チャージをかけてくるからです。
この時期、どの受験生もすべからく「追い込み」をかけてきます。今安全圏にいる子が1ヵ月後も同じ状態でいられる保証はどこにもありません。
すると、せっかく安全策をとってランクを下げたのに不合格となってしまった…という精神的にも相当辛い状況に追いやられてしまいます。
ですから、その決断を下すのは「今じゃない」んです。
偏差値58のA高校と偏差値53のB高校で迷っているのであれば、
迷わず高い方を選んでください!
そして願書前日ギリギリまで頑張りましょう!
というのがアップステーションの考え方です。
志望校の偏差値が同じだった場合はどうすれば?
さて、ここまでの話は前置きです(長くてごめんなさい)
実は今回のブログの本題はここから。
先ほどの例のように、A高校とB高校に明確なレベルの差がある場合は「ギリギリまで高い方を目指す」という指針を立てやすいのですが、問題はどちらも同じぐらいのレベルだった時です。
・どちらも同じ偏差値
・自宅からの距離も同じ
・雰囲気も似ている
・自分がやりたい部活の実力も似通っている…
という、本当に甲乙つけがたい場合だったらどうするか?
という話です。
こういうことも志望校選びにおいては十分起こり得ます。
しかしもちろん2つの高校に通うことはできないのでどちらか一方を選ばなきゃいけない。
これが日常生活レベルだったらいいんですけどね。
例えば「ラーメンも食べたいしチャーハンも食べたい…」となったら半ラーメンに半チャーハンセットを頼めば良い。
しかし受験となるとそうはいきません。
そこでご紹介するのが「究極の志望校の選び方」です。
A高校もB高校もどちらも選び難い…!
そんな時はぜひ、
「後悔が大きいのはどっち?」
と考えてみてください。
「それをしなかった時、後悔が大きいのはどっち?」と考えてみる
多くの場合、志望校選びをする際は
「A高校とB高校、行きたいのはどっち?」
と考えるのが一般的です。
しかし「どうしても決められない!」という場合は見方を変えて、
「それをしなかった時、後悔が大きいのはどっち?」と考えてみてください。
つまり、
A高校を受けて「やっぱB高校にしとけば良かったかな~」と思う気持ちと
B高校を受けて「やっぱA高校にしとけば良かったかな~」と思う気持ち
この2つを比べてみるのです。
もちろんどちらも0ではないと思います。
どちらを選んだにせよ「やっぱあっちの方が…」という感情を完全に拭い去ることはできないでしょう。
しかし物事に0か100かということはありません。
60 : 40でA高校かな…
49 : 51でB高校かな…
そんなギリギリのせめぎ合いになること請け合いです。
ですので、その精度を高めるためにもここはぜひ想像力をフルに働かせてできる限り鮮明にイメージしてください。
A高校の制服を着てA高校の授業を受けA高校の部活に参加している時ふと「やっぱB高校の方が良かったか?」と思うのか
それとも
B高校の制服を着てB高校の授業を受けB高校の部活に参加している時ふと「やっぱA高校の方が良かったか?」と思うのか
それをイメージすることが、今志望校選びで悩んでいる「あなた」の一助となるはずです。
キーワードは
「それをしなかった時、後悔が大きいのはどっちか?」
です。
一人で考えるのが難しい場合はそれぞれの高校のHPをもう一度見てイメージを膨らませたり、休日に散歩がてら校門の前まで行ってみたりするのもとても効果的です。
全ての受験生が後悔のない選択ができることを心から願っています。
頑張れ受験生!!