部活動の選び方 新1年生のご家庭へ

新1年生の皆さん、入学おめでとうございます!

 

アップステーションに通う新1年生も先週入学式を終え、今週から本格的に新しい学校生活がスタートしました。

さて、新学期において今までと大きく変わるところと言えば…そう、「部活動」です。

ちょうど今「仮入部」の最中かと思いますが、今回はこの期間中に最低限見ておくべき3つのポイントをご紹介したいと思います。

 

とその前に…

 

そもそも部活に入る目的とは何でしょうか?まずはここから考えてみましょう。

 

部活の目的は、ずばり「集中力を身に付けるため」だと私は考えます。

将来、どんな仕事に就いたとしても絶対に必要にある力が1つあります。それが「集中力」です。そして子どもの時にこの力を養える機会といったら、これはもう勉強と部活ぐらいしかありません。

ですから、厳しいようですが「部活が大変で勉強ができないよ」という言い訳は通用しません。なぜなら、そんな辛い中でも勉強をやり抜く力(=集中力)を身に付けるために部活は存在するからです。その部活が原因で勉強に手が回らなくなるというのは、実は本末転倒なのです。

 

まずは部活に入る前にここをよく理解し、勉強ができないのを絶対に部活のせいにしないという約束事を決めておくくことが大切です。その上で、仮入部期間中に見ておくべき3つのポイントをご紹介したいと思います。

 

部活を決める前に考えておくべきこと

①活動時間と量

②顧問の先生の人柄/方針

③合わなかったときの対応

 

①活動時間と量

サッカー部

 

中学校の部活は活動時間が長く、体力的に慣れるまで1~2ヶ月ほどかかることもあります。特に運動部の場合、最初の頃は筋肉痛に襲われ翌朝起きるのもやっとこさ…とても勉強どころではなくなります。小学校の時は100点を取っていた子が中学生になって急に50点以下になってしまったという原因の1つはここにあります。

部活によっては朝練を行っているところもあるので、自分の体力と相談して「3年間勉強と両立しながら無理なくやり通せるか」をよく考えなければなりません。

というのも、途中で退部や転部をしてしまった場合内申にはその「記録」だけが残ってしまうので、どんな理由があるにせよ一度決めたことを最後までやり通せない子と見られてしまう恐れがあるからです。これは高校受験の時大きなマイナスポイントとなってしまいます。

「本当に3年間続けられるか」

「辛くても続けられるくらい本当にその部活が好きか」

を仮入部期間ではよく考えるべきです。

 

②顧問先生の人柄/方針

卓球部

例えば同じ「卓球部」でも顧問の先生によって全く中身の違う部活となります。A中学校の卓球部は「ゆるい」のにB中学校の卓球部は「きつい」、熱心な先生、ほとんど顔を出さない先生、合宿を組むのが好きな先生、過去全国大会に出場した経験のある先生、全くの初心者である先生…入る部活は選べても、顧問の先生を選ぶことはできません。ですから事前にどんな人が担当しているのかをよく見ておく必要があります。

中には

「中3生は最後の大会が近いんだから北辰テストや検定は受けなくて良い!大会に専念しなさい!」

という考えの先生や、定期テスト前のいわゆる「部活停止期間」であっても大会が近いという理由で通常通り夜7時まで練習という先生もいます。

熱心なのは良いことですが、度が過ぎて勉強に支障が出るのは違います。お子様が不公平な立場になってしまわないかどうかという観点から部活の方針を確認しておくことが大切です。

 

③合わなかったときの対応策

グラウンド

それでも、実際入部して数ヶ月しないと本当に続けられるかどうかは分からないものです。また、途中で顧問の先生が変わって部活の方針がガラリと変わる可能性もあります。何が起きるか分からない以上、考えておきたいのが「もし入った部活が合わなかったらどうするか」です。

 

そんな時何よりも必要となるのが「吐き出せる場」だと思います。

「活動時間や量がきつい」だけならまだしも、そこに「人間関係がうまくいかない」「先輩からのプレッシャーに耐えられない」といった負担が重なるともはや部活=苦痛の時間となり、「ハァ~…今日も部活か…」とため息をつきながら学校に行くのが習慣となってしまいます。

放課後約2時間、土日の練習も含めると週10時間以上は部員たちと過ごすわけですから、せっかくならば楽しく充実した時間にしたいものです。

しかしこればかりは入ってみないと分からないので、そうなった時にストレスや負担を吐き出せる場、誰かが聞いてくれる場を用意しておくことが大切です。ストレスや悩みは、たとえ解決できなくとも話すだけで・聞いてくれるだけで随分と楽になります。そして聞いてくれる相手が多いほどその悩みは分散させることができます。

 

今、多くの子供たちは部活によるストレスを抱えている気がします。

「勉強をやらなきゃいけないのは分かってる…でも練習がきつくて体力的・時間的にももういっぱいいっぱい…かといって退部すると内申に響くし…」

こんなジレンマを抱えながら毎日を過ごしている子が少なくありません。

私たちのような個別指導塾は、そんな不安な気持ちを聞いてあげる役目も担っているのだと思います。

授業の合間や帰り際で「実は部活でこんなことがあって…」「後輩たちが言うこと聞いてくれなくて…」と気軽に相談したり愚痴をこぼしたりすることができるのも個別指導塾の強みです。

 

是非、不安な気持ちは溜め込まずに何でも吐き出してください。

 

少しでも多くの子が、後悔のない部活選びができることを願っています。

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