合格発表後の声のかけ方
こんにちは!アップステーション統括責任者の柏木です。
新型コロナウイルスの影響で急遽学校が休校となってから1週間が経とうとしています(2020年3月7日現在)
学習塾の対応も「休校」か「運営」か、大きく2つに分かれました。全体的な傾向として集団塾は休校の割合が多く、個別指導塾は運営の割合が多いという印象です。
ただ、どちらにもメリット・デメリットがあり、これは前例もなければ正解もない問題だと思います。
そんな中、私たちアップステーションも検討を重ねた結果「運営」を続けるという決断を下しました。
もちろん休校という措置も重要であることは間違いない事実ですが、しかし学校が休校になった今、
学習面でのサポートをしっかりと行っていくことも等しく大事なことではないか
という結論に至ったためです。
「コンサートや遊園地に行けなくなるのは仕方ない。でも勉強の遅れを取ってしまうことだけは避けたい」
こう思われている保護者の方は決して少なくありません。
この1週間、ショッピングモールや商店街をはじめ街中には学校という日常の場を失った小中学生の姿を多く見かけるようになりました。
この状況下で私たちがやるべきことは、
「学校が休みになったけど勉強の遅れを取らずに済んだ」
「友達と会えなくなったけどアップステーションに行けば塾長や先生たちに会える」
「いつもと変わらない楽しい授業が受けられて元気が出た」
こう思えるような授業を精一杯の力で提供し、生徒・保護者の皆様に安心を感じてもらうこと、そして出来る限りの「日常」を取り戻してもらうことだと考えます。
それが、地域密着型のアップステーションという学習塾が今できる最大の社会貢献なのではないかと考えています。
もちろん、塾内では手洗い・消毒を徹底する、授業の合間に毎回換気を行う、自習は制限し来校できるのは授業がある生徒のみとする…こういった感染予防措置を徹底的に行った上で、です。
※このリストは他の塾さんもどうぞ自由にお使いください。一丸となって乗り越えていきましょう!
引き続きアップステーションでは「最大限の予防措置の下、通常運営を行っていく」という方針に沿って、明るく楽しい授業を実施して参ります。
新年度に向け塾を検討されている方への学習相談や体験授業も行っていますので、是非お気軽にお問合せください♪
合格発表後の声のかけ方
さて前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です(笑)
新型コロナが影響を及ぼしている中でも、待ってはくれないのがそう、高校入試・大学入試の「合格発表」です。
結果が出た後本人にどんな声をかければいいんだろう…
どう接すれば良いのだろう…
このような悩みを抱えているご家庭は少なくありません。
今回は「合格発表後の声かけ」というテーマでこれらの不安を解消していきたいと思います!
「これで終わりじゃないんだよ」
私たち大人もそうだったように、受験というのは人生の大きな山場の一つです。だからこそそんな「節目の日」に親や家族から言われた言葉、友達から言われた言葉は長く記憶に残るものです。
ではどのような声のかけ方をすれば良いのでしょうか。
最も重要なのは「これで終わりじゃないんだよ」を示すことだと思います。
前述の通り、受験は人生の一大イベントです。しかしそれが人生の全てではないのもまた事実です。もし受験の終わりと同時に人生も終わるならば花火のようにパッと燃え尽きるのも良いかもしれません。
が、実際は高校の3年間、大学の4年間、さらにはその後の生活が待っています。
そう考えると受験は大きな山場であると同時に、長い人生においては「通過点の一つに過ぎない」という側面も持ち合わせているのです。
「行った高校(大学)の名前だけで人生は決まらない」
これは私たちが毎年受験生達に伝えている言葉です。
もちろん「◯◯高校に何としても受かりたい!」という目標を持つことはとても大事なことです。
しかし本当に大事なのは
その目標に向けてどれだけの努力を重ねたか、そして進学先の学校でどんな3年間(4年間)を過ごすのか
ではないでしょうか。
たとえ志望校に合格できたとしてもそれで慢心してしまい(いわゆる”燃え尽き”てしまい)高校に入ってから勉強の習慣が途絶えてしまった…となっては本末転倒ですし、
惜しくも不合格という結果になったとしてもその経験や教訓を大学受験、更にはその後の生活に活かしそこで成功を収める子も決して少なくありません。
合格をした子は偉くて、勝ち組で、幸せな人生が保証されている。
不合格になった子はダメ、終わってる、負け組だ、不幸が待っている。
そんなことは一切あり得ません。
合格・不合格という結果はあくまでも入学試験というテストに限ったものであり、その子の人格や人生を決め付けるものでは決して無いのです。
冷静に考えればすぐ気付けるようなことであっても、合格発表の日というのはどうしても視野が狭くなり一喜一憂しやすくなってしまうものです。
そういう時こそ、私たち周りの大人が広い視野を持ち「これで終わりじゃないんだよ」「これが全てじゃないんだよ」ということを伝えてあげることが大事なのだと思います。
「過程を認める」
もう1つ大事なことは「過程を認めること」だと思います。
受験という仕組み上、どんなに努力を重ねたとしても不合格になってしまう子は必ず出てきます。
ですが、
受験に向け努力をしなかった子は一人もいないのではないでしょうか。
確かに私たち大人のモノサシで見ると「まだまだ全然努力が足りない」と思うことばかりかもしれません。
しかしよく見れば
「本人的には頑張ったのかも」「小さなことだけどこれってこの子にとっては成長かも」と気付けることは意外とたくさんあるんじゃないかと思います。
合格できなかった子は特に「今までの努力が全部無駄になった」と自暴自棄のような状態になってしまいがちです。
忘れてはならないのが、不合格になって一番ショックを受けているのは、また、なぜ落ちてしまったかを一番分かっているのは本人自身だということです。
その一方で、
自分がこれまでどれだけ頑張ってきたか、受験を通してどれだけ成長したかに気付けている子は決して多くありません。
だからこそ、周りの大人がやるべきことは「まだまだ努力が足りなかったんだ」と追い打ちをかけるのではなく、
「あなたの頑張りはよく知ってるよ」「こんなに頑張れるなんて思ってなかったよ」、こういった声かけを通して過程を認めてあげることなのだと思います。
是非参考にして頂き、お子様の心のケアに役立ててもらえればと思います!