小・中学生必見!数字で見る大学の「今」その2
「その1」では、「どこかしらには行けるが行きたい大学に行くのは大変」という話をしました。
本編ではどんな高校生活を過ごせば「行きたい大学に行く」可能性を高めることができるか…この部分について詳しくご紹介していきます。
ノリで決めちゃいけない大学選び
まず大前提として、大学は絶対に「とりあえずどこかしらに」で決めていいものではありません。
「全入時代」と言えば聞こえは良いですが、行きたくもない大学に通い興味のない勉強を4年間強いられる。就職も同じようなノリで「とりあえずどこかしらに」で決めてしまう…これでモチベーションが上がるはずがありません。
現に、今3年以内に3人に1人の新入社員が会社を辞めている世の中です。「就職難」という言葉を聞くとあたかも企業側に非があるように思われがちですが、実際は求職者にも難ありという側面を多く持ち合わせているのです。
だからこそ、このブログを読んでくれている皆さんには悔いのない大学選びをして欲しいのです。
「俺は/私は◯◯のためにこの大学に行くんだ」という明確な目的が無ければ大学に行くのは避けるべきです。中には「就職のために大学に行く」という考え方もあるでしょう。ですが、もし就職を第一に考えるのであれば私は大学ではなく専門学校に行くべきだと思います。大学はあくまでも勉強をするところ、専門学校は就職をするところだからです。
是非ホームページやオープンキャンパス等から情報を集め、「ここだ!」と思える大学をじっくりと見つけ出してください。でも自分一人ではどうすればいいか分からない…そんな時は私達を利用してくださいね。
さて、以上を踏まえた上で、じゃあどうすれば「行きたい大学」に行けるかを考えていきましょう。
そのカギとなるのはずばり見通しを持つこと。つまり高校3年間をいかに計画的に過ごせるか…これに尽きます。
高校3年間の勉強時間は1700時間
大切なのは見通しを持つこと。当たり前と言えばそれまでですが、私はこれだけでドロップアウトの可能性はグッと抑えられると考えます。少なくとも「96%」という数値は大幅に下げられると確信しています。
ずばり大学受験の場合、その大学に受かるかどうかは「高3の8月末」でほぼ決まります。
経験上高3秋以降の大逆転は、大学ではあまり現実的ではありません。「無理」ではありませんが可能性はかなり厳しくなります(だからこそドラゴン桜やビリギャルのような非現実的な物語がヒットするのですが)
9月からは過去問を解いたり時間配分の感覚を養ったり、いわゆる点数を取るためのテクニックを身に付けていく必要があるからです。
しかし、実際は部活引退までは部活に明け暮れ、高3の11月でまだ英語の英単語、数学の公式、世界史の年号等々を覚えている…このような状況に陥っている高校生が少なくありません。
だからこそ、まずはそういった勉強は夏までに終わらせておくという見通しを持つことが第一です。
その上で…
高校3年間で「勉強に費やせる時間」は一体どれくらいあるかを考えてみましょう。
ザックリ言うと高1高2は年間350日、高3は8月末をリミットとして150日です。
すると3年間で計850日です。
1日の平均勉強時間を2時間とすると
850日×2時間=1700時間。
これが、勉強に費やせる「枠」の合計です。
でも1700時間と聞いてもいまいちピンときません。これだと「そんなにあるんだ~余裕じゃん」で終わっちゃうと思います。
ではこれを科目数で割ってみましょう。
大学を受けるには7科目の勉強をしなければなりません。
ということは1700時間÷7科目=240時間。
1科目にあてられる時間は240時間となります。まだピンとこないですね。
では単位を「時間」ではなく「日」にしてみましょう。
240時間÷24=10日。
これならどうでしょう。
つまり、高校3年間を通して1科目の勉強にあてられる時間はたったの「10日」しかないことになります。
10日間で大学受験レベルの英語をマスターしなければならない…
10日間で大学受験レベルの化学をマスターしなければならない…
これが高2から始めたら、高3から始めたら、部活引退後から始めたら…一体どんな数字が表れるか考えるだけでゾッとしてしまいますね。
これが、この先高校生活を迎える小・中学生たちに持ってもらいたい見通しなのです。
こういった情報を知っているのとそうでないのとでは時間の使い方に大きな違いが生まれます。
でも、実際は何も知らされずただ闇雲に勉強している子が非常に多い気がします。それが96%という数値に反映されているのだと思います。
「いやいや、俺は私立一本でいくから7科目も勉強する必要はないよ」
という声が聞こえてきそうです。が、だからといってそれは理科や社会を勉強しなくていい理由にはなりません。なぜなら7科目を満遍なく勉強しておけば推薦という選択肢が広がるからです。
これは2020年度から始まる大学入試改革のことを考えると大きなアドバンテージになるのは間違いありません。
高校3年間で1科目の勉強に使える時間はわずか10日しかない。
この事実を是非覚えておいてください。
管理者(マスター)の重要性
ただ、毎日部活に課題に学校行事…目の前のことに追われている現役高校生たちにとって先の見通しを立てるのは決して簡単なことではありません。
「分かっちゃいるけど変えられない」というもどかしさを余計に感じてしまうかもしれません。
だからこそ、私達のような第3者の立場の人間が必要なのだと思います。
時間は有限資源です。残された時間でいつまでに何をすべきか。高1の春からは何をすればいいのか、高2の夏からはどうすればいいのか、高3の今の時期は何を優先すべきか…そしてそれがちゃんと予定通りに進んでいるか、進んでいない場合はどこをどう軌道修正すればいいのか。
これを一人ひとりの状況に合わせてアドバイスできる管理者(マスター)の存在が高校生には欠かせません。
「高校生なんだからもう塾に頼らず一人で」や「自分の力でやらせてみます」という考えも十分理解できます。
しかし、自立と無謀は違います。
これほどシビアな大学受験が控えているということを知っておきながら高校生になった途端に生徒を野放しにする…こんな無責任なことはできません。
スポーツの世界においても、一流になればなるほど専属トレーナーや栄養管理士の数を増やすと言います。
同様に、「高校生だから自分で」ではなく「高校生にこそ手厚いケアが必要」だと私達は考えます。
そのため、今アップステーションでは高校生対象の「マスターコース」や学習管理ツール「スタディプラス」の導入など高校部の強化に力を入れています。
是非、この事実をより多くの方に知ってもらいたいと思い、包み隠さずここに紹介させて頂きました。
どうか一人で悩まずに、少しでも不安なことや今さら人には聞けない疑問などがありましたらお気軽にお問合せください。一人でも多くの子が正しい情報を掴み、そして悔いのない選択ができることを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
まとめ
・高校3年間で勉強に費やせる時間は1700時間。1科目あたり「10日」しかない。
・大学に受かるには見通しを持って計画的に勉強することが必須。そしてその計画を修正・アドバイスできる管理者の存在もまた欠かせない。
・自立と無謀は違う。高校生にこそ手厚いケアが必要。