「何のために勉強するのか」

9月になりました!

長かった夏休みも終わり、2学期が幕を開けました。

が、

この「2学期」というのが中々困難な道のりで…まず何と言っても期間が長い。

故に「中だるみの学期」と呼ばれるほどモチベーションが上がりづらい時期でもあります。

 

1年生は学校生活に慣れて「手の抜き方」が分かってくる

2年生は部活が自分たちの代になり「それどころ」ではなくなってくる

3年生は受験まであと半年以上あるので「まだいいかな」という空気が漂う…

 

いや、もちろん本当はそんなこと言ってられないんですが、これが子供たちが感じているリアルな感情ではないでしょうか。

そこに私達大人との間に生じる温度差のようなものを感じます。しかもお互い相容れない感情なので言い合えば言い合うほどその差は広がるばかりです。

でも、たとえ気分が乗らなくても勉強はやらなければなりません。

 

そこで!

 

アップステーションでは毎年この時期生徒に伝える話があります。それは「何のために勉強するのか」という、まさに勉強の本質とも言える話です。

 

「何のために勉強するのか」

 

「何のために勉強するのか」と聞かれてすぐ答えられる人は実はそう多くないと思います。

学校や塾では「一次関数」「因数分解」など勉強の中身は教わっても、勉強の「なぜ」を学ぶ機会はめったに無いからです。

でも、目的が分からないまま強制的にやらされることほど苦痛なものはありません。目的意識があるからこそ人は頑張れるものです。

1学期の頃はまだ「新学年になった」という新鮮さが勉強のモチベーションになり得ました。ですが2学期にもなるとそうも言ってられません。

そんな2学期をうまく乗り越える「コツ」のようなものがあるとすれば、それはきっと

 

「何のためにやってるのか」

 

をちゃんと理解することだと思います。

 

是非、今回のブログを通して勉強の本質を一緒に探っていきましょう。

 

「やらなければいけないこと」と「やらなくてもいいこと」

私達が普段日常生活で行っている「行動」には実は2種類しかありません。

朝起きてから夜寝るまでに取る全ての行動は、2つのグループに必ず分類することができます。

 

それが、

 

「やらなければならないこと」と「やらなくてもいいこと」です。

 

「やらなければならないこと」には食事や睡眠など、それをしなければ生きていけないものが入ります。

私達は一週間何も食べずに過ごしたり不眠不休のまま生活したり…なんてことは絶対にできません。

 

一方「やらなくてもいいこと」に入るのはテレビやゲームやスマホ等です。

確かにこれらは人生を豊かにするという意味では大切なものです。

でももし一週間テレビを見なくても、ゲームをしなくても、スマホがなくても…生きていくことはできます。

 

さて、では「勉強」はどっちのグループに入るでしょうか。

 

ズバリ、

 

「やらなければならないこと」です。

 

勉強は食事や睡眠と同じレベルで、生きていく上で欠かせない行動なのです。

 

「いや確かに勉強が大切なのは分かるけど、でも一次関数とか因数分解とか普段の生活で使わないじゃん」

 

こんなツッコミが聞こえてきそうです。

 

でも、その通りなんです。

皆さんもうご存知の通り、勉強で学んだ知識のほとんどは日常生活の中でまず出てきません。

仕事から帰ったお父さん・お母さんが「今日は会社で一次関数の問題が出てさ~」なんて話してるの聞いたことないですね。笑

私達のような教育関連の仕事にでも就かない限り、勉強で学んだことを普段の生活で使う機会などほぼゼロです。

 

「なんだ。じゃあやっぱり勉強って無駄じゃないか」

 

と思うかもしれません。 

 

でも、それは違います。

 

なぜなら…

 

勉強を通して得られるものは「知識」だけではないからです。

 

実は、「あなた」は今勉強を通してある2つのとても大切な力を身に付けているのです。

 

それは何か…

 

それは、

 

「集中力」と「学力」です。 

 

勉強の本当の目的…「集中力」と「学力」

「1つのことを最後までやり遂げる力」

これを集中力と言います。

もしこの能力を十分身に付けなければ、将来社会に出て何か大事な仕事を任された時に最後までやり遂げることができない人になってしまいます。

 

もう1つの力が「学力」です。

よく「学力が高い」「学力が低い」という使われ方をしますが、実はこの言葉には正式名称があります。

「自」という字を頭に付けて「自学力」、つまり「自ら学ぶ力」、これを学力と言います。

この能力を持ち合わせていないと自ら考え行動に移すことができない=上司や先輩から指示がないと動けないいわゆる「指示待ち人間」になってしまいます。

 

そう考えると、この2つの力は生きていく上で欠かせないとても大切な力だということが分かると思います。

そして、子どもの時にこれらを身に付けられるのは実は「勉強」しかありません。

だからこそ「勉強」という行動は「やらなければならないこと」のカテゴリーに入るのです。

 

ホウレン草を食べたら手足が緑色になる?

今、あなたの目の前にお皿いっぱいに盛られたホウレン草があるとします。

それを食べていくと…次第に手足が緑色に変色する…

なんてことは絶対ありません。

体内に取り入れられたホウレン草は胃の中で消化され、ビタミンやミネラルといった栄養分に姿形を変えて自分の体を動かすエネルギーとなってくれます。

 

勉強も同じです。

 

一次関数や因数分解や連立方程式…これら勉強で得た「知識」はそのまま使うことは無くても、脳の中で「集中力」や「学力」といった大切な力に姿形を変えて普段の生活にちゃんと役立っているのです。

しんどくても部活を最後までやり抜く時、テレビドラマのストーリーを理解する時、車にひかれないよう注意して自転車を運転する時、youtubeで好きな歌い手さんの動画を探す時、ブログを読み進めている時…

知らず知らずのうちに使っているのが集中力であり学力なのです。

 

だからこそ私達は、勉強の本当の目的はテストや受験だけではないと考えます。

テストのためだけに勉強している子はテストが終わった後勉強しなくなってしまいます。

受験のためだけに勉強している子は受験が終われば勉強を止めてしまいます。

 

勉強の本当の目的は、集中力と学力=「生きる力」とも呼べる大切な能力を身に付けることにあるのです。

これが、私達アップステーションが考える勉強の本質です。

「何のためにやっているのか」をきちんと把握した上でやるのと、目的を知らずただ漠然とやるのとでは同じ「やる」でもその成果に大きな違いが表れます。

 

そんな勉強の「なぜ」をしっかりと理解した上で、中だるみの2学期に立ち向かっていこう!

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