新高1説明会「高校3年間の過ごし方」を開催しました!
4/16(土)アップステーション各校で新高1生を対象とした説明会「高校3年間の過ごし方~行くぞ上位1/3~」が開催されました!
この春高校生になったばかりの新1年生を対象にした初のイベントです。
せっかく苦労して合格を掴み取った高校で勉強が疎かになり、順位が下がり、赤点の危機にさらされてしまう…教え子たちのそんな姿は見たくありません。
3年後に待ち構える更に大きな山場「大学受験」を無事に乗り越えて欲しい。新生活が始まり浮足立ってしまいがちな今だからこそ
「これからも勉強は続いていくんだな」
「コツコツ続けていれば大学受験の時にこんなメリットを受けられるんだな」
と実感してもらうのがこの会の目的です。
当日は今の大学受験の仕組み等を交えながら、3年間勉強を継続していくことの大切さを伝えていきました。
目次
1.上位1/3を取ろう!
この会のキーワードが「上位1/3」、学年300人の場合100以内をキープすることの大切さです。
「そんな良い成績取ったことない…」
「中学の時はいつも下の方にいた…」
「高校でもきっと無理だ…」
という子も上位1/3は十分狙えます!
なぜならば、高校のテストは中学とはそもそも性質の違う「密集戦」だからです。
中学校は住んでいる地域によって通う学校が決まります。
例えば「戸田中」には戸田市に住んでいる子が、「白岡中」には白岡市に住んでいる子が通います。
中には偏差値65の子もいれば50の子も40の子もいます。同じクラスの中に様々な学力層の子が混在しているのが中学校です。成績優秀者や学年トップを争う子は大体同じメンツだったのではないでしょうか。
しかし高校は学力・偏差値によって通う学校が決まります。
例えば偏差値55の高校には53~57くらいのレベルの子が通います。偏差値40の高校に65の子が通ったりその逆の事象が起きたりすることは基本的にありません。
つまり、「自分と同じようなレベルの生徒が300人集まる」が高校の特徴です。学力が拮抗しているためほんの僅かな差で順位が変動しやすい。だからこそ上位1/3は現実的な目標であり、「中学では取ったことない順位」を取ることも十分可能なのです。
ではなぜ上位1/3を取ることが重要なのでしょうか。
2.なぜ上位1/3なの?
その答えはズバリ「推薦」という選択肢を増やすためです。ここで大学受験の仕組みを大まかに見ていきましょう。
大学受験には大まかに分けて6つの受験方法があります。日程や科目・選抜方法等は各大学で異なりますのであくまでも「ザックリ分けると」という感覚でお読みください。
①一般入試(私立大学)
★各大学が作ったテストを受けます。 ★私立の高校受験に近いイメージです。 「埼玉栄高校に行きたい!」→埼玉栄が作ったテストを受ける 「明治大学に行きたい!」→明治大学が作ったテストを受ける ★行きたい大学・学部等によって受験科目は異なります。一般的には2~3科目のところが多いです。 |
②一般入試(国公立大学)
★テストを2回受けなければなりません。「共通テスト」と「各大学が作ったテスト」の2つです。 ★科目数も5教科7科目と多く、オールラウンダー的な能力が求められます。 ★共通テスト=かつてのセンター試験です。日本全国で55万人の人が同日同時刻に一斉に同じテストを受けます。難易度は教科書レベルですので、学校の成績をしっかりキープできていれば十分対応可能です。 ★「共通テスト」と「各大学が作ったテスト」の合計点で合否が決まります。前者を「一次試験」、後者を「二次試験」と呼ぶ場合もあります。 例)「埼玉大学に行きたい!」→共通テストと埼玉大学が作ったテストを受ける |
③共通テスト利用
★大学が作ったテストを受けずに共通テストだけで合否が決まる方法です。 ★共通テスト受験後すぐに結果が分かるので、それを見て「この大学の合格ラインは超えているからここに出願しておこう」のようにスベリ止めとして活用されることが多いです。 |
④公募推薦
★原則としてテストなしで大学に行けます。が、「評定平均3.5以上」や「3.8以上」等各大学で定められた条件をクリアしていなければなりません。 ※評定平均=高校3年間(3年生1学期まで)の通知表の成績を5段階評価で表した平均値。例えばオール4なら評定平均4.0。 ★小論文や面接等が課される場合が多いです。中には共通テストを課す大学もあります。 ★一般入試と比べ合格率は高く、年内に合格を決められるのも魅力の一つです。 |
⑤指定校推薦
★こちらも原則としてテストなしで大学に行けます。公募推薦よりも合格率が高く、「よほどのことがない限り合格」が保証されているシステムです。アップステーションでこれまで指定校推薦で大学を受験した生徒のうち不合格だった子は過去一人もいません。 ★但し評定平均の条件が高く、「4.0以上」としているところがほとんどです。 |
⑥総合型選抜
★かつての「AO入試」です。 ★原則としてテストも評定平均の基準もなしで受けられます。一見「楽できそう」と思われがちですが、志望理由書・小論文・面接等のクオリティが相当高くなければ合格できません。 ★中にはプレゼンやディスカッション、英語での面接を課すところもあります。 |
高校受験と大学受験の違い
ここまでの話を通して、大学の一般入試は相当厳しい!ということを感じ取って頂けたと思います。
そんな中で志望校合格の可能性を高められるのは「推薦」に他なりません。そしてアップステーションの高校部では「推薦を目指そう!」を合言葉に指導にあたっています。
「推薦を目指す」ということは通知表の成績を維持するということです。これは学校の定期テスト、すなわち教科書レベルをしっかりと理解することを意味します。
もし自分より成績優秀な子がいて結果的に推薦をもらえなかったとしてもそれは決して無駄な努力にはなりません。
共通テストも各大学のテストも基本的には学校の教科書レベルを基にして作られていますので、推薦を目指すことはそのままイコール一般入試の対策にもなるからです。
そして推薦を取れるかどうかのボーダーラインこそが「上位1/3」なのです。
ではどうすれば上位1/3が実現できるのでしょうか。
3.どうすれば上位1/3が取れる?
この図のように、評定平均4.0以上をキープすれば推薦の可能性がかなり見えてきます。
逆に1年生の評定が3ポイント台だと2・3年生で取り返すのがかなり厳しくなります。
ではどうすれば良いのでしょうか。
使い古された言い回しですが、
「1年生からコツコツ続ける!」
これしかありません。通知表の成績は一度付いたら二度と覆すことはできないからです。
志望校を受験する高3生はわずか4%
↑この問題の通り、志望校を変えなかった人はたったの4%。言い方を変えると96%もの高3生が志望校を諦めてしまっているのです。
その理由の一つに「受験は3年生になってから」と考えている子がとても多い点が挙げられます。
「受験勉強は3年になってから頑張ればいい」
「それまでは部活に没頭したい」
「高校受験の時もそれで何とかなったから大学受験も大丈夫だろう」
…と考えたくなるのもよく分かりますが、それで何とかならないのが大学受験です。
もちろん部活を否定する訳ではありません。部活を通して勉強では学べない経験が得られ、共に汗を流した部活仲間は生涯の友になることも決して珍しくありません。
私たちが否定するのは部活そのものではなく「部活のせいで勉強できない」という考え方です。
確かに高校の部活は忙しくなります。しかし本当に「部活が忙しい」なら、スマホをいじる時間も動画を見る時間もないはずです。
部活の忙しさは勉強をしなくて良い理由には決してならないのです。部活も頑張ってほしい。でもそれと同じように勉強も一生懸命頑張ってほしい。これが私たちの願いです。
高校3年間の勉強時間はわずか10日間
もう一つ、多くの子が志望校を諦めてしまう理由に「高校3年間の勉強時間を見誤っている」という点が挙げられます。
1・2年生は丸々一年間(約350日)勉強時間が確保されています。しかし3年生の勉強時間は正味150日程度しかありません。3年の9月以降は過去問や復習の時間にあてていく必要があるからです。
つまり高校3年間の勉強時間は合計850日。受験科目は7科目で1日の平均勉強時間を2時間と想定すると、高校3年間で1科目にあてられる勉強時間はわずか10日間しかないという事実がこの計算式から分かります。
これを知らずに「受験は3年になってから」と考えてしまうと結果的に志望校を諦めることになり、「行きたい大学」ではなく「行ける大学」しか選択肢がなくなり、やりたくもない勉強を4年間続ける羽目に…
こんな苦痛なことはありません。中学の時に感じた
「もっと早くやっておけばよかった…」
「1年のうちからやっていればこんなことには…」
という後悔を新高1生には絶対に繰り返してほしくありません。
この事実を「知っているか知らないか」「高1から知っているか高3になってから知るか」で大学受験の際に大きな差が生まれます。
是非今後の高校生活に役立ててほしいと思います。
感謝の気持ちを忘れない
最後に、大学受験には多くのお金がかかるという事実を知って欲しいと思います。
大学は受験するだけで3万円、スベリ止めも含めて4校・5校と受験するとそれだけで十数万円という費用が発生します。
入学後も入学金や学費や研究費等のお金が必要です。
世の中には大学に行きたくても行けない、働かざるを得ない人もたくさんいます。
大学受験をさせてもらえること・塾に通えること・高校に行かせてくれていること
この事実に感謝できずに一体何に感謝できるのでしょうか。
感謝の気持ちを常に忘れず、まずは最初の関門である1学期中間テストに臨んでいこう!
参加してくれた新高1生たちにそう伝え、この会を締めくくりました。
アップステーションでは今後も説明会イベントを精力的に開催していきます!
その模様は引き続きブログでご紹介していきますのでどうぞご期待ください☆