個別指導塾の講師採用・研修事情 

toda-teachers

新たに塾を回られる際、そこの塾長(教室長)に尋ねてほしい2つの質問があります。

この質問をすれば、その塾のレベルがすぐに分かるという便利なものですので、是非とも参考にしてください。

 

1つ目は、「塾長にとって最も大事な仕事は何でしょうか?」という質問です。

 

塾長(教室長)は日々多くの仕事を抱えています。授業は当然のこと、それ以外にも電話がけや面談を行ったり、経理作業や事務作業を行ったり…しかしその中であえて順位を付けるとするならば、最重要となる仕事は間違いなく講師研修(従業員の育成)です。これは特に個別指導塾であれば尚更です。

えてして、個別指導塾はその形態上どうしてもアルバイト講師(主に大学生)の稼働率が高くなるという宿命を抱えています。

「まだ社会に出たことのない」「働いたことのない」という学生たちが「先生」と呼ばれて子どもたちを指導しているという光景が、個別指導塾を中心にどこの塾でも当たり前に起こっています。中には「人生初のアルバイトが塾講師」という者も少なくありません。

これは実際にお子様を預けお月謝を払っている保護者の方からすると、非常に大きな心配事ではないでしょうか。

塾にとって、生徒たちの成績をアップさせるため、ひいては「良い塾」となるためには講師研修が絶対に欠かせません。

多くの塾では最初の面談は塾長が行いますが、実際に授業を受け持つのはその教室にいる「講師」です。

ですから、塾長が面談(入口)でどんなに熱弁を振る舞ったところで、実際の授業(中身)で講師たちがそれを実践していなければ、その熱弁は机上の空論と化します。

断言します。塾長と講師の連携が取れていない塾、研修を疎かにしている塾に通ってしまうと、間違いなく失敗します。

ここだけの話、中には採用するだけ採用して生徒への指導は全てその講師に「丸投げ」という塾もあります。

というのも、塾の場合は学校や公的機関と違い「講師面接の仕方」や「採用方法」等は一切設けられておらず、研修の頻度や内容もいわば「自由」なのです。極論、塾長のさじ加減一つで採用・不採用・研修の有無・頻度を決めることができてしまいます。

一応、形だけ「面接」の場を設け、

「君は○○大学に通っているんだね。理系の学部?じゃあ中学校の数学は大丈夫だね。よし早速来週の月曜日から新入生の□□君を担当してくれないか。」

と簡単なやり取りを交わしただけですぐ採用し、その後初期研修もなくいきなり授業の現場に出させる塾も、実は少なくありません。

もし、大切な我が子を教えてくれる講師がこんな経緯でいい加減に採用されていた人物だとしたらどうでしょうか。

もし、やっとの思いで決めた塾でそんな講師があたってしまったらどうでしょうか。

たまったもんじゃありません。

ですから、最初に「塾長にとって最も大事な仕事は何でしょうか?」と尋ねてほしいのです。

「講師研修」という返答をしなかった塾は……極めて要注意だと言えるでしょう。

 

 

 

絶対に講師任せにはしない!

アップステーションの、塾長による徹底した講師研修システム

staff-kensyuu

塾長研修の様子。「講師研修」の研修です。塾長自身も日々勉強です。

アップステーションにも、大学生の講師は在籍しています。しかしそれは厳しい採用基準と度重なる研修によって採用された講師です。

私たちは、

「仕事中は学生であることを一切忘れ、”プロ講師”として業務に従事すること」

「成績を上げ、”喜んでもらいたい”という気持ちが前面に出てくる人」

を採用条件の筆頭にしており、それが本当にできる人材を、面接試験・筆記試験・初期研修の3つのふるいにかけた後に採用しています。

他の塾に比べると厳しい採用基準だと思います。中には「塾講師は他のアルバイトと比べて割りが良いから」という理由だけで応募してきたり、初期研修時に「こんなに大変な仕事だとは思わなかった」とネガティブを吐く者もいますが、そういった方へは採用前にきっぱりと断っています。

なぜなら、中途半端な気持ちで仕事を始めたところで長続きしないのは明らかですし、そうなるとお互いが不幸になるだけだからです。まさに百害あって一利なしです。

そして採用後も決して丸投げにせず、授業の度に塾長による「机間巡視」(塾長が各ブースを回り授業の様子をチェックすること)が入り、授業後は「毎日」ミーティングを開いて机間巡視で気付いたことの落とし込みや、報・連・相を徹底しています。

加えて月1回教室全体での定例講師研修を行っており、指導力の研鑽とプロ意識の向上に努めています。

koushi-kensyuu

授業後の毎日のミーティングの様子(戸田公園校)

 

講師研修で実際に使用している研修資料を一部ご紹介します。

kensyuu-siryou

初期研修資料より。授業の進め方について

コミュニケーションの取り方・褒め方について

コミュニケーションの取り方・褒め方について

kensyuu-siryou3

季節講習前研修資料より。数学の指導マニュアル

kensyuu-siryou2

毎日のミーティングで使用している「従業員セルフチェックシート」

 

私は、もしこのような講師研修システムが整っており、それに沿って実践できているのであれば、むしろ「学生講師」の方が個別指導塾には向いていると考えます。

なぜなら生徒との年齢も近いため趣味や好きな事の話ですぐ打ち解けることができ、短期間で信頼関係を構築できるからです。

実際、そうやって成績アップを果たしてきた講師たちが各教室とも多く在籍しています。講師の質は「指導年数」ではなく塾長からの研修の質と頻度によって決まります。「若くしてプロ意識を兼ね備えた」講師が、各教室に在籍しています。

また、アップステーションに在籍している講師の大半は、実は「元塾生」なのです。

『生徒として通った塾に、今度は講師として働き、塾長と共に教室を盛り上げていく。』

この絆こそがアップステーションの伝統であり、強みです。

しかしそれは同時に「仲が良すぎてしまう」という危険性も含んでいます。

ですから、アップステーションでは気心知れた元塾生とはいえ決してなあなあの関係にならぬよう、日々の研修を徹底して行っています。元塾生であろうとなかろうと、生徒・保護者から見たら「唯一の先生」であることに変わりはないのですから…

このような職場(教室)の雰囲気や講師との絆というのは何物にも代えがたく、仕事をしていくうえで最も大事な要素だと思います。

なぜなら教室の雰囲気は生徒たちがいち早く敏感に察知するからです。

不思議なことに、スタッフ間の距離が離れている教室は、何となく子どもとも疎遠な感じになります。

逆にスタッフ間で連携が取れている教室はそれだけで空気が明るく、子どもたちも居心地の良さを感じてくれます。

 

塾を回られる際は、是非面談の際に講師研修の資料も見せてもらってください。

「普段やられている講師研修の資料を見せてもらえますか?」と。その塾のレベルを示す確かな指標となります。そしてこれが、尋ねてほしい質問の2つ目なのです。