アップステーションの理念~なぜ1:2の個別指導なのか~
なぜ「1:2個別指導」を行っているのか…それは、成績を最も効率よく上げるには「1:2」こそが理想の指導形態だからです。
■「集団」と「個別」の違い
集団指導では成績上位者から下位の者まで同じ指導をすることになります。ターゲットは平均点です。すると、成績上位の生徒には「無駄」が、成績下位の生徒には「無理」が生じることになります。たとえ成績別クラス編成をしたとしてもこの弊害から完全に逃れることはできません。
成績上位の子は学校授業で一度学べばその内容を理解します。あらためて塾で説明を受けるのは「無駄」になります。結果的に授業をつまらなく感じ、勉強に対する意欲も低下します。これでは塾を利用する意義すら失ってしまいます。
一方、成績不振の子にとって学校授業でも理解できないことを塾での短い時間の説明で理解しろというのは「無理」な話です。なぜなら理解できない根本的な原因は、今の学習内容にあるのではなく過去に習った内容の理解不足にあるからです。基本が分かっていないのにいくら繰り返し「今の学習内容」を説明されても理解できるようにはなりません。結局、分からないまま時間を消費してしまいます。
集団指導では宿題も共通して出されます。成績不振の子にとっては解けない問題が多く出されます。解けないから白紙のまま次の授業に出席することになります。すると…「宿題をやっていないじゃないか」と叱られてしまいます。こんな理不尽なことはありません。当然塾が嫌になり、勉強がますます嫌になります。これでは本末転倒です。
塾は、できる子にはより高度な内容を、できない子には基礎からじっくりと…つまり、全ての子どもに「成長」を実感させる場でなければなりません。そして、それを実現できるのは個別指導しかないと私達は断言します。
■「個別」と「1:2」の違い
近年「個別指導」を謳う塾の数は急激に増えましたが、その中身は1:3であったり1:5であったりと様々です。
「1:3」、つまり講師1人に生徒が3人以上になるとどうしても演習時間(問題を解く時間)の割合が増え、自習をしているのとあまり変わらない状態が続いてしまいます。もちろん積極的に質問したりヒントだけ与えばあとは自力でできるという子には良いかもしれませんが、そうでない場合は「何もしない時間」「講師が来るのを待っている時間」が生じてしまうのです。
しかし1:2は違います。1:2の最大のメリットは指導と演習が交互に繰り返され、「何もしない時間」を決して与えないことです。
例えば「あなた」がテニス部にいてサーブの練習をしているとします。どうすれば最も効率良く打ち方を習得できるかを考えてみてください。もちろん、まずはコーチや先輩から指導を受ける必要があります。しかしそれだけではうまく打てるようになりません。やはり自分でやってみることが大切です。かと言って自己流の練習では今度は変なクセや間違ったフォームが身に付いてしまう可能性があります。
結論、最も効果的なのが「指導」と「演習」を交互に繰り返すことです。打ち方を教わったらそれをもとに自分でやってみる。その後またアドバイスをもらい再度やってみる…このサイクルを繰り返すことによって、最初は見当違いの所に飛んでいたボールも徐々に相手のコートに入るようになります。
勉強もこれと似ています。
効率よく成績を上げるには指導と演習を「交互に繰り返すこと」が欠かせません。そしてこの指導を実現できるのは1:2以外にはありません。中には「1:1(完全マンツーマン)の方がじっくり教わることができて良いんじゃないのか?」という考え方もあります。確かに1:1の方が指導時間は長く確保できるでしょう。しかしこれは同時に「講師への依存」という危険性も含んでいます。
「学校の授業を聞いていなくても塾でマンツーマンで教えてくれるからいいや」と、塾に通うようになってから学校の授業態度が悪くなってしまった…これもまた本末転倒です。
適度な距離感の中で指導と演習が交互に繰り返される1:2の授業を、是非体験してみてください。きっと、80分の授業時間があっという間に感じられることをお約束します。
■「1:2」の最大の弱点
そんな「1:2」にも実は決定的な弱点があります。それは、5科目の対策がしづらいという点です。費用面からも1:2で5科目受講というのはあまり現実的ではありません。現にアップステーションでも8割以上の生徒は「数学・英語」の2科目受講をしています。
確かに数・英は主要科目であることは事実です。しかし入試では5科目の総合点が見られます。数・英だけが良ければ合格できるということではありません。もちろん得意科目を持つことはとても大事なことですが、「テスト勉強はとりあえず得意なものから始めて苦手科目は後回しにしよう」、「気付いたら好きな漢字ばかりに時間を割いて他の勉強が十分できなかった」…このような勉強を続けていては合計点を伸ばすことは困難です。特に受験や模試においてはいかにバランスよく5科目全体の底上げをしていけるかがカギとなります。
まとめ
◆1:2は集団指導で生まれる「無駄」と「無理」をなくすことができる
◆指導と演習を交互に繰り返せるので学習効果が最も⾼い