「生徒自作問題」やってます!

今年度から新しく実施している取り組み

その一つが「生徒自作問題」です!

生徒が出題者の立場になって問題を作ります!

その名の通り「生徒自らが問題を作り、講師に教える」ツールです。

理解度を深め、思考力問題に対応するのが目的です

今回のブログでは「生徒自作問題」の背景や目的を詳しくご紹介します!

生徒自作問題の目的=「思考力問題」の対策

単純な知識だけでなく生徒に考えさせる文章題が年々増えています

思考力問題の増加

「生徒自作問題」の目的はズバリ「思考力問題」の対策です。

最近の入試問題を分析すると本当に多くの「思考力問題」を目にするようになりました。

特に目立つようになったのが「理由を問う問題」です。

R.5年度埼玉県公立高校入試 社会

R.5年度埼玉県公立高校入試 数学

↑このように「なぜそうなったのか」を自分の言葉で説明するのが思考力問題の特徴です。

 

一昔前のテストは

 

「応仁の乱」が起きたのは何年? → 1467年

 

でよかったのです。ところが、今では

 

「応仁の乱」はなぜ起きたのかを説明しなさい。

 

や、

 

どうすれば防ぐことができたと思うか自分の考えを述べなさい。

 

と問われるようになりました。

 

ではどんな対策をしていけばよいのでしょうか。

キーワードは理解度を深めることです。

 

人に教えることで理解度は深まる

ただ単に歴史の年号や数学の公式を暗記するだけでなく

「なぜその出来事が起きたのか」

「なぜこの公式になるのか」

と、その背景や裏側まで思考を巡らせること。

これが理解度を深めるということです。

 

理解度を深める上で最も効果的な方法、それが人に教えることなのです。

 

上の図の「ラーニングピラミッド」が示すように、学校や塾で授業を聞いただけだと理解度はわずか5%程度であると言われています。

「学校の授業では分かったのに家に帰って宿題をしてみたら全然できなかった」

という現象が起こるのはこのためです。

 

一方、講師から教わるだけでなく実際に体験する・自分の手を動かしてみる・やってみることで理解度は75%まで上がります。

だからこそアップステーションの授業では指導の後すぐ演習の時間(手を動かす時間)を設けているのです。

 

そして最も理解度を深められる方法が「人に教えること」です。

あやふやな理解度だったら相手に上手く説明することができません。質問されたらたじたじになってしまうでしょう。

逆にちゃんと説明することができ質問にも答えられたら、それはしっかり理解できていることの何よりの裏付けになります。

そして理解度が深まっていれば、選択問題でも穴埋め問題でも思考力問題でも、どんな出題形式で問われても答えられる。

これがアップステーションの考える思考力問題への対策です。この考えに基づき編み出したのが「生徒自作問題」なのです。

 

「問題を作る問題」の登場

もう1つ忘れてはならないのが、遂に入試でも「問題を作る問題」という新たな出題パターンが登場したことです。

R.5年度埼玉県公立高校入試 国語

こちらは今年の高校入試の国語で出された問題です。

 

商店街の店長との対話とメモを読み、「店長にどんな質問をしたか」を考える問題です。

まさに自分で質問を考える(問題を作る)問題と言えるでしょう。

 

他にも、ある中学校の定期テストでは

 

「あなたは後輩にこの学校の英語の授業を紹介することになりました。英語の教師になったつもりで、授業の様子が伝わるストーリーを作りなさい」という問題が出されました。

 

私たちは今後この手の問題は思考力問題の新たなパターンとして増えるのではないか…と予想しています。

 

このようなタイプは、暗記や計算と違ってこれといった攻略法や公式がありません。

そのため、

・「なぜそうなるのか?」を考える練習

・人に教えることで理解度を深める練習

を普段からどれだけ積むことができたかが結果を左右すると考えています。

 

ですが自分一人でこれをするのは中々難しい。

そこで効果を発揮するのがアップステーションの授業です。

なぜならこのような練習ができるのは個別指導塾しかないからです。1クラス30人いる教室で一人ひとり理由を聞いたり問題を発表してもらったりするのは現実的ではありません。

つまり、「生徒自作問題」は個別指導塾ならではの強みを活かすツールでもあるのです。

 

イベントにしました!

楽しみながら学ぶのがアップステーション流です!

そんな「生徒自作問題」…せっかくなら楽しみながらやろう!

ということでイベントにしました!

4月28日までの期間、生徒たちから「自作問題」を募集します。ぜひ出題者・教える側になりきって作ってみてくださいね!

「そうか、出題者はこういうところに気を付けて問題を作っているんだな…」

「問題を作る側になって初めて気付いたけど、文章題で突っ込まれるところって結構ワンパターンなんだな…」

という感覚が身に付けば文章題に対する恐怖心も和らぐはずです。

 

果たしてどんな問題が集まるのか…今から楽しみです。その模様はブログでまた紹介したいと思います!

 

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