新大学入試の全容vol.1 ~2020年度問題~

今、世間を賑わせている「2020年度問題」

2020年度、今の中3生が高校3年生になる年から大学入試の「センター試験」が廃止され、それに変わる新しいテストが実施されます。これはただの「テスト改訂」という言葉で済む話ではなく「過去最大」と呼ばれるほど大きな改革として位置付けられています。

特に中3生以下の保護者の皆様や生徒本人にとっては「大学入試の時どんなテストを受けるのだろう、どんな対策をすれば良いのだろう、学校の授業はどのように変わっていくのだろう…」といった心配や不安は絶えないと思います。

そんな時は、何よりも「正確な情報」を取り入れることが大切です。そうすることで余計な心配が減り、本当に気を付けなければいけないことだけに集中することができます。ネットでは『2020年度問題』や『新大学入試』と検索するとブワッと大量のページが出てきます。既に「どのページを見たらいいのか分からない状態」と化しています。

その中には文部科学省(以下、文科省)の発表を「コピペ」しただけの記事や、専門用語や難しい言葉ばかりを並べて「で、結局何?」という印象で終わってしまうものも少なくありません。ここでは、20177月までに文科省から発表のあった情報についてどの記事よりも分かりやすくお届けしていきます。

以下4つの章に分けて構成されています。是非興味を持ったところから読んでみてください。

2020年度問題は「関係あるのは今の中3生だけでしょ」と誤解されやすいのですが、実は正確には今の高1・中3・中2・中1・小6・小5に大きな影響を及ぼします。小中学生のお子様にも読んでもらえるよう分かりやすく噛み砕いて説明していますので、是非ご家族皆様でご覧になってください。

塾は教育の現場であると同時に情報の発信源でもあります。このブログが皆様の不安を取り除く一助になることを心より願っています。

 

第1章 2020年度問題って何?

vol.1 2020年度問題

vol.2 学力の3要素

第2章 「共通テスト」にはどんな問題が出るの?

vol.3 センター試験の後継「共通テスト」

vol.4 国語と数学の共通テスト

vol.5 英語の共通テスト

第3章 大学の独自試験(一般入試)・AO入試・推薦入試はどうなるの?

vol.6 一般入試で出される思考力問題

vol.7 思考力問題の共通点と対策

vol.8 推薦入試・AO入試はどうなるの?

第4章 これからの高校3年間の過ごし方とは?

vol.9 これからの高校3年間の過ごし方

 

 

第1章 2020年度問題って何?

ずばり、

①大学入試センター試験が2020年度から廃止になる

②それに伴い、新しい大学入試制度が2020年度から発足

③大学入試が変わるので、高校・中学校・小学校の授業も変わる

④今の中3生(2017年度時点)が高3になった年からスタート

 

以上を指します。

その前に、そもそも「センター試験」とは何なのか?まずは従来の大学入試の仕組みについて、ザックリとおさらいしておきましょう。※AO入試・推薦入試については第3章(vol.8)でお伝えします

↓それぞれクリックで拡大されます。

 

 

 

このように、センター試験とは大学入試と切っても切れない縁をもったテストだったのです。

で、この受験者数50万人・約30年という長い歴史を持つ試験が廃止される…これが2020年度問題の目玉です。

では、なぜセンター試験が廃止されることになったのでしょうか。その理由から見ていきましょう。

 

一言で言うと…

「このままでは日本が世界に後れをとってしまう!」

という危機を抱いたからです。

 

今、日本は国力低下の危機に直面しています。その理由は以下の3つです。

・少子高齢化に伴う生産年齢人口が急減したから

・グローバル化が急速に進んだから

・インターネット・AI技術(人工知能)が実用化してきたから

少子高齢化によって若い世代(バリバリ働ける人たち)の数が減ってしまいました。そうすると国の経済力が低下します。

そしてグローバル化に伴い多くの外国人が観光や転勤などで日本にやって来るようになりました。彼らとコミュニケーションを取る上で欠かせないのが、そう、英語です。今では入社試験の際に英語での面接を行う企業や社内で使う言葉は全て英語というルールを設けている企業もどんどん増えています。この流れは2020年、世界中から外国人がどっと押し寄せる東京オリンピックに向けてさらに加速していくでしょう。

加えてインターネットの普及やAIの実用化によってコンピューターを使いこなせるのはもちろん、新たな価値を創造する力が必要になりました。

これまでAIロボットは簡単な作業しかできないとされてきましたが、最近のAIロボットの能力はSF映画に近づいています。これは便利でもあり脅威でもあります。過去の医療歴や現在の症状をもとに医師に代わって医療診断書を作成したり、法律文書の分析や契約書の作成など弁護士の仕事の一部を行ったり…

今後10~20年後の間で我々人間の仕事の約47%がAIロボットによって自動化されると分析する専門家もいます。

 

そこで文科省は気付いたのです。

「今のままの教育でこれからの時代やっていけるのか」と。

お察しの通り、答えはNOです。そこで新しい入試制度が考えられることになりました。

 

~まとめ~

・2020年度問題とは、センター試験が廃止され学校教育に大きな変化が起こること。

・その理由は「これまでの教育では日本は後れを取ってしまう」と危機感を抱いたから

 

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