返却された答案…そのままカバンの中に封印されていませんか?

返却された答案…そのままカバンの中に封印されていませんか?

 

10月中旬…地域で名称は異なるかもしれませんが、どの中学校でも「2学期中間テスト」のシーズン真っ最中です。

 

アップステーションでは毎回の定期テストに向けて以下のような様々な対策を行っています。

予習型授業

学校ワークの日

攻略ブック

対策授業&やり直し大会

早朝特訓

 

今回も生徒たちには全力でテストに臨んでほしいと思いますが、忘れてはいけないのが「テストが終わった後」の過ごし方です。

テスト本番に向けてつい熱が入り過ぎてしまい、終わった後は燃え尽きてしまう…なんて話は珍しくありません。

実は「テスト後」の1週間はテスト本番と同じくらい大事な時期であり、この期間は最も学力が伸びやすいゴールデンタイムとも言われています。

筋肉が最も成長するのは、いわゆる「筋トレ」をしている最中ではなく実はその直後です。筋肉を酷使した後30分以内に良質な「プロテイン(タンパク質)」を摂取することが効率的な筋肉の成長には欠かせません。トレーニングそのものと同じくらいアフターケア(その後に何をするか)も大事なのです。

学力も同じです。テストを受けた後にどんなアフターケアをするかでその後の成長度合いが大きく変わります。いかに良質なプロテインを摂取できるかが次回のテストでものをいうのです。

 

そこで今回は、つい見落としがちになってしまう「テスト後にやるべき3つのこと」についてご紹介していきたいと思います。

 

テスト後にやるべきこと1 答案を広げる

テスト後初回授業では必ず解き直しを行っています。

テスト後初回授業では必ず解き直しを行っています。

まずは返却された答案用紙を広げることです。

そして、事前に定めていた「目標点数」との差を正確に把握してください。目標点数が70点で実際が60点であれば「-10点」、80点をとれたのであれば「+10点」です。

「何だそんなことか」と思われるかもしれませんが、これをなかなかやろうとしない(怖くてできない)子が非常に多いです。

返却された途端に点数の部分をくるくると折り曲げて鞄の中に封印する。こんな子が大半ではないでしょうか。

筆者もそうでした。

目標も掲げず点数だけを見て「良かった」「悪かった」の一喜一憂を繰り返しているのみでした。今思うとなんてもったいないことをしていたのだろう…と悔やまれます。

人間誰しも臭い物にはフタをしたがるものです。手応えの無かった科目や思うような点数が取れなかった答案などもう二度と目にしたくありません。ましてやそれを広げるなんて…傷口をえぐるような心境です。

しかしこの第一歩なくしてその後の成長はありません。口を大きく「あ」と開かなければ虫歯は治りません。まずは自分が出した結果と真正面から向き合ってください。

 

テスト後にやるべきこと2 結果の分析

どこが間違ったのか。なぜ間違ったのか。その原因は一人ひとり異なります。

どこを間違えたのか。なぜ間違えたのか。その原因は一人ひとり異なります。

ここが肝です。

「分析」をするかしないかで、せっかく受けたテストが「一喜一憂するだけの紙きれ」で終わってしまうか、「良質なプロテイン」に化けるかが決まります。

 

結果の分析とは以下のことを指します。

できなかった問題がなぜできなかったのかを考える

できた問題がなぜできたのかを考える

 

数学のテストを例に挙げて詳しく見ていきましょう。

 

できなかった問題がなぜできなかったのかを考える

まず「できなかった」原因が以下の3つのどれに該当するのかを考えます。

①符号ミスや計算ミス等のケアレスミスだったのか

②時間が足りなくてできなかったのか

③現時点のレベルでは解けない難しい問題だったのか

そしてこれらがそれぞれ何点分を占めていたのかを、答案に書かれてある配点を見ながら算出します。

①…-10点

②…-5点

③…-7点

こんな具合に。

「ミス」には2種類あります。「本当はできていたのに落してしまった」ものと「どんなに頑張ってもできなかった」ものです。①と②は前者、③が後者にあたります。

ここでよく見ておくべきなのは①と②、つまり「ケアレスミス」と「時間配分によるミス」で何点落していたかです。なぜならこの2つは早急に改善でき、減点の大半はこの2つが占めている場合が多いからです。

③に関しては知識や技量の問題なので一朝一夕に身に付くものではありません。しかし①と②は意識の問題なので

「もうちょっと符号に気を付けて解こう」

「時間に意識して解こう」

といった心がけひとつで今日からでも改善することができます。

是非一度勇気を出して「分析」をしてみてください。予想以上に①と②による減点が多い=本当はできていた問題がたくさんあることに気付くはずです。

できなかった問題を分析し、今後の方向性を一緒に考えましょう。

できなかった問題をよく分析し、今後の方向性を一緒に考えましょう。

できた問題がなぜできたのかを考える

また、「反省」や「分析」と聞くとどうしてもマイナスなイメージがつきまといますが、正答できた問題を見て「なぜできたのか」を考えるのも大切です。

・公式をちゃんと覚えていたからできた

・ワークを2周やり、それと同じような問題が出ていたからできた

・得意なグラフの問題だったからできた 等。

できなかった40点分を見るのも大切ですが、できた60点分に目を向けるのも大切です。

そうすることによって「自分は○○タイプの問題なら得意だ」という確かな「自信」が得られます。

例えばそれが「一次関数のグラフ問題」であれば、次回以降のテストは「まずそこから解いていこう」と作戦を立てることができます。

どのテストでも必ず制限時間があります。しかし解く順番のルールはありません。一番やってはいけないのは「後ろの方に解ける問題があったのに時間切れになっちゃって解けなかった~」です。

これを阻止するためには「解ける問題から解く」ことが鉄則ですが、それがどこなのかは自分の得意分野を知ることから始まります。

中学校の定期テスト、中でも「中間テスト」と「期末テスト」の間は1ヵ月ほどしか開いていません。10月に中間、11月に期末という学校がほとんどです。学校の授業は1ヵ月でそんなに先まで進むことはありません。ですから、「中間で出た問題は期末にも出る」という法則があることを是非知っておいてください。

中間テストで出た一次関数のグラフ問題は期末テストでも出されます。であれば、期末では「まずそこから」解き始めるべきです。それが結果的に時短につながるのです。

 

できなかった問題を分析することで次回に向けての「方向性」を定め、できた問題を分析することで「自信」を得てください。

 

テスト後にやるべきこと3 解き直し

一通りの分析が終わったらもう一度初めから解き直し、「本当は何点取れていたのか」を把握してください。

実際の点数は60点だった。でもケアレスミスさえなければ80点は取れていた…

多少手荒いショック療法かもしれませんがここで大いに悔やんでほしいと思います。

そしてこの「本当は○○点はとれていた」が次回の目標点数になります。

解き直しは目標点数を超えられた科目でも必ず行ってください。テスト当日ではできていても2回目にはできていない=まだ定着しきれていない問題がいくつか見つかるはずです。

こういった「穴」を全て洗い出し、次回の目標点数を設定することが解き直しの目的です。

 

どれも「ひとりだとなかなかできない」

ひとりで分析や解き直しをするのはなかなか難しいものです。

ひとりで分析や解き直しをするのはなかなか難しいものです。

以上、テスト後にやるべきこと3つについてご紹介してきましたが、全てに共通して言えるのは「ひとりだとなかなかできない」ということです。

さきの通り、ひとりではまず答案を広げることすら難しい。それもそのはずです。やっとの思いで終わったテストです。その直後は開放感に満ち溢れ浮かれたくなる気持ちが先行します。筆者もテストが終わった日は「今日は勉強なんてするもんか」と思っていました。

しかしそんな時だからこそ地に足を付けて分析と解き直しをすれば、周りの子たちと水面下で大きく差をつけることができます。そしてそれは次回のテストで必ず結果となって表れます。

もしひとりでは難しいという場合は私たちが手伝います。

アップステーションではテスト後の初回授業で全生徒に必ず「分析&解き直し」の授業を行っています。講師と一緒に間違えた問題・できた問題を分析し、次回のテストに向けての方向性を定め、解き直しを行っています。

それは、テスト後の1週間が学力のゴールデンタイムであるということを誰よりも分かっているからです。この工程を踏まないことに次回のテストでの飛躍はありません。

 

何のためにテストを受けるの?

最後に、そもそもテストは何のために受けるのかについて知っておいてほしいと思います。

大げさに聞こえるかもしれませんが、私たちはテスト=社会で生きる力を養うためだと考えます。

テストという大きな山場に向かって目標を定め、対策を練り、その結果と原因を分析し、次回に活かす。

この一連の流れは、社会に出て例えば何か大きなプロジェクトを任されたとき、あるいは難しいタスクを課されたときに大いに役立つ経験となります。

確かに、テストによって得られた知識(一次関数や化学記号など)は将来直接的に役立つものではありません。しかしテストという壁に立ち向かって努力した経験は、どんな職業においても必ず役立ちます。

 

是非、テストを「一喜一憂するだけの紙くず」で終えず、せっかく苦労して受けるのですから「できる限り有効活用してやろう」の精神で受けていって欲しいと思います。