昨年12月15日時点での進路希望調査結果(高校入試)が先日(1月12日)公表されました。

平成28年度3月進路希望調査状況 ←こちらをクリックし、ページ中部「第1表~第13表のダウンロード」より閲覧が可能です。

いわゆる最新の「倍率」が分かるわけですが、受験を控える中3生たちにとっては知りたいようで知りたくない…見たいようで見たくない…そんなデータです。

数値を見ると、全日制の公立高校に関していえば平均倍率が1.27(昨年の同時期が1.25)と昨年とあまり変動はありません。

もちろん高校別に見ると上がったり下がったりの変動はありますが、これもまだまだどうなるか分かりません。なにせ倍率が最終的に確定するのは2月、それも受験本番の直前になってからです。

はっきり言って、この「倍率」というものを公表するのにどんな意味があるのか…毎年のことながら全く分からないというのが本音です。こんなことを言ってしまうと塾の人間らしからぬ発言に聞こえるかもしれませんが、毎年、受験を控えた中3生に言っていることがあります。それは…

「倍率なんか関係ないよ」

 

です。これがこの記事の結論であり、表題の答です。

 

倍率に振り回されるな!

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先述の通り、倍率は本番ギリギリにならないと分からないものです。しかもその前にはわざわざご丁寧に「志願先変更期間」なるものが存在します。

例えば自分の希望する高校の倍率が高かった場合には、この期間で受験高校を変更することが可能です。これが2月の下旬に「2回」も行われ、当然その度に倍率も変動します。

ハッキリ言って、気にしていたらキリがありません。肝心の勉強が疎かになってしまいます。

それに…

倍率が高かったぐらいで変更してしまうようならば、その高校は本当に行きたい高校では無いのです。

 

「倍率が高かったから低いところに変えようかな…」

「倍率が低かったから安心だ…」

「倍率下がってくれないかな…」

 

…このように他力本願の倍率に振り回されているようでは、土俵に上がる前からすでに「負けて」います。

倍率が高い=ライバルが多いということです。辛いですが「ライバルに負けないように勉強しなきゃ!」と、今以上に頑張るきっかけ、プラスの方向へ捉えなければなりません。

倍率が低い=高倍率を希望していた子たちが今後流れ込んでくることが考えられます。

ということは、髙かろうが低かろうがどちらにしろ本番まで気を緩めず努力を続けなければいけないことに変わりありません。だから、倍率は関係ないものなのです。

そもそも、倍率によって進路変更した高校で本当に悔いのない3年間を過ごせるのでしょうか。

もちろん様々事情があるのは分かりますが、低倍率の高校に変更して合格するよりも、本気で行きたいと思うのならば高倍率でも変えずにチャレンジするべきです

その方が間違いなく大きな財産を得ることができます。極論、たとえその結果が不合格だったとしてもです。

一番やってはいけないのは、

 

「この高校は今は高倍率だけど、この後きっと低いところへ移る人がたくさん出てくるから下がるだろう…」

「この高校はきっとこのまま低倍率だから大丈夫だろう…」

 

といった根拠のない漠然とした仮設をたて、努力を怠ることです。そしてフタを開けたら見事に予想が大外れそれからあたふたあたふたどうしようどうしよう…

こうなってしまっては手遅れです。これは「楽観的に考えて悲観的に行動」してしまっているダメなパターンです。

 

悲観的に考えて楽観的に行動しよう!

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子どもたちだけでなく大人もそうですが、人間にはだれしも、目の前に辛い現実(例えば志望校が高倍率だった)が突き付けられたら一旦保留にしてみるという習性があります。そして「今日はとりあえずいいや。明日になれば好転しているかもしれない」という期待を抱きます。

しかし残念ながら、何日たっても何もしなければ事態が好転することはありません。そしてギリギリになって慌てふためくというこの一連の流れ、きっと誰しもが経験しているはずです。

本来、これとは全く逆のことをしなければならないのです。

真逆、つまり「悲観的に考えて楽観的に行動する」ことです。これこそ、まさに今受験生に必要な心構えです。

コツは、起こりうる最悪の事態を想定し受け入れることです。例えば「現時点で倍率が高い。そしてこれが今後更に高くなるかもしれない…もしかしたら最終的には過去最高倍率になってしまうかもしれない」と、最悪のパターンを予想し、そこから「じゃあそうなった時のことを想定して今から何ができるか」を考えればよいのです。

「最悪のパターン」を起点とした対策を練ることがポイントです。

 

「あいつは確か1日5時間勉強していると言っていた…じゃあ自分は1日7時間やろう。そのためにはゲームの時間を少し削ろう…」

「過去この高校を受けた人の最高点は〇〇点だった…じゃあ自分はそれより+20点とれるようにしよう。そのためには理科と社会の用語をもう一度覚え直して…」

 

と、最悪のパターンを起点にすれば色々と対策は思いつくものです。

「楽観的」というのは何ものんびり何もしないで過ごしなさいということではありません。「これ以上悪くなることはないんだから」と割り切って、前向きに行動すること。これが「楽観的な行動」です。

受験だけでなく、日常の様々な場面で応用できる考え方の一つです。

 

さて、いよいよ私立高校がもう間近、公立入試もあと1ヶ月半というところまで来ました。

何としても絶対に合格できるよう、今年も受験生たちと一緒に悲観的に考えて楽観的に行動していきます!