このブログでは中学生のご家庭向けの記事を投稿することが多いのですが、今回は「大学」の現状にスポットをあてていきたいと思います。

 

今の大学ってどうなってるの?

 

大学に受かるにはどうすればいいの?

 

このような疑問について、具体的な「数字」を交えながら分かりやすく解説していきます。書いているうちにお伝えしたいことが多くなってしまいましたので、急遽「その1」「その2」の2回に分けて投稿することにしました(笑)

特にこれから高校生活を迎える小・中学生のご家庭は必見です!是非、この記事を通して今のうちから正しい情報を入手してくださいね。

「大学のことなんか全然分からない」という方でも大丈夫です。むしろそういう方にこそ読んでもらいたい内容となっていますので、少し長いですがどうぞ最後までご覧ください!

 

数字で見る大学の「今」

さて、早速ですが現在日本全国にはいくつの大学があるでしょう?

 

500校…

 

600校…

 

正解は約1200校です。その内訳は4年制大学が約700、短大が約500です。

 

「思ったより多いな~」という印象を持った方がほとんどではないでしょうか。

 

大学の数はその進学率と共に増加し続けてきました。50年前の進学率が約1割(10人に1人しか大学に行かない)だったのに対し、現在は約5割=2人に1人は大学に行く時代となりました。

 

特に上昇したのが女子の進学率です。

一昔前は「看護学部」や「福祉学部」を設けている大学はほとんどありませんでした。今では考えられないことですが、90年代前半に4年制大学で看護・福祉を学ぶことができたのはわずか7校です。それが現在270校にまで増えました。

 

学生の数を見てみましょう。

 

1学年800人」

 

これが現在の平均値です。もちろんその数はピンキリで、日本大学(7万人)、早稲田大学(4万人)、明治大学(3万人)のように多くの学生が在籍するところもあれば「4学年で2名」しか集まらず潰れてしまった大学もあります。

 

ということは、1200×800人=96万人。

 

これが毎年大学生になれる人の数です。(実際に全国の大学の定員数を足すとこれくらいになります)

 

そしてこの96万という「枠」に対し毎年どれくらいの募集が集まるかというと…約300万人ほどです。

 

ただ、これはあくまでも募集の総数です。1人が3校受ければ「3」、10校受ければ「10」とカウントした時の数字です。

 

大学受験では「スベリ止め」を含め1人あたり約3校受験すると言われていますので、

 

300万人÷3校=100万人。

 

この「100万人」という数が「大学に行きたい」と考えている子の実人数ということになります。「枠」が96万人なのでほぼ一致しますね。これが「大学全入時代」と呼ばれる理由です。

 

と、このように数字の上では「どこかしらの大学には行ける」ということが言えます。

 

しかし、「行きたい大学に行けるか」となると…話は全く別物です。

 

「行きたい大学に行く」のは大変!

先ほど日本には1200の大学があり、そこに集まる募集の総数は300万という話をしました。割り算をすると1つの大学に2500の募集が来ることになります。

 

が、もちろん実際はそんなことはありません。高校と同じく大学にも「人気校」がありますのでそこに募集が集中する(倍率が高くなる)という現象が起こります。

 

ただ、その度合いがすさまじいのが大学受験です。

 

「人気校」とは明治大学、早稲田大学、青山学院大学、慶応義塾大学、立教大学、法政大学…等々、誰しも一度は名前を聞いたことがある大学のことです。

 

では、果たしてこういった大学には全体のどれくらいの募集が集中すると思いますか?

 

10%…

 

20%…

 

正解は、なんと全受験者の50%です。

 

300万の半分にあたる150万の募集が、人気大学20校に集中するということが今大学受験の現場で起こっています。

 

理由は色々ありますが、とにかく人気がある大学には人が集まるけどそうでないところには集まらない…そんなあまりにも明確な二極化が起こっているのです。

 

現に、1200ある大学の中で現在ちゃんと定員100%を満たしているところはわずか3割程しかありません。7割もの大学がいわゆる「定員割れ」を起こしているという状況です。

 

よって大学の数はこれからどんどん減少し続け(正確にはふるいにかけられ)、15年後ぐらいには半分の600校くらいになるのではないかと言われています。

 

だからこそ、「どこかしらには行けるけど行きたい大学に行くのは大変」なのです。

 

もう1つ、このことを裏付けるこんなデータがあります。

 

最後まで志望校を諦めなかった高3生はどれくらい?

ここでまた問題です。

 

「高3の4月に受けた模試で書いた志望校」を翌年実際に受験する子(=最初に決めた目標を諦めずに受験まで漕ぎつけた高3生)の割合は一体どれくらいでしょう?

 

「いやいや、自分で決めた志望校なんだから当然受けるに決まってるでしょ」と思われるかもしれません。でも実際は…

 

50%ぐらい…

 

40%ぐらい…

 

正解はたったの「4%」です。

 

この数値を知った時、私も「え~!これだけ!?」と思いました。私の肌感覚では「2割か3割くらいかな」という予想だったのですがそれが1割にも満たないとは…

 

「4%」ということは、100人中96人の子は最初に決めた志望校を途中で諦めてしまったということです。

 

なぜか!?

 

「いくら模試を受けても良い判定が出ない…」

「進路指導の先生からもっと下げろと言われた…」

「他の大学のオープン・キャンパスに行ったらそっちの方が良かった…」

 

など理由は様々ですが、これは志望校を考える以前にちゃんとした進路指導を受けていない。つまり先の見通しを持てていないことの表れだと思います。

 

忘れてはならないのがこの「4%」とはあくまで受験した子の数です。そこから合格した子の割合を考えると、人気校の場合合格率は約3割と言われていますので4%の3割=1%です。

 

つまり、高3の春に例えば「明治大学に行きたい!」と目標を立てた高3100人のうち、実際に合格を果たせるのはたったの1ということになります。

 

これが今の大学入試の現場で起きている現状です。

 

と、ここまで色々とショッキングな数値を立て続けに並べてしまいましたが…

でもこれが一切脚色をしていないありのままのリアルなデータです。

 

ではどうすれば「行きたい大学に行く」可能性を高められるのか。言い換えれば、96%の子たちはなぜ途中でドロップアウトしてしまったのか…次回「その2」で詳しくご紹介していこうと思います!

 

まとめ

・日本全国には1200の大学があり4年制が700、短大が500を占めている

・毎年大学生になれる数と募集の実人数が約100万とほぼ一致している(大学全入時代)

・「どこかしらには行ける」が、「行きたいところに行く」のは大変

・高3の春に決めた志望校を実際に受験する子の割合はわずか4%(96%の子は途中でドロップアウトしてしまっている)