「塾の選び方」第2回目です。

 

今回のテーマは「間違った塾選びの方法」です。

「正しい(後悔のない)塾選び」をするためには「間違った塾選び」をしないことが大切です。

あまり表には出されないマル秘情報を交え包み隠さずご紹介していきますので、是非参考にしてください。

 

間違った塾選びの方法5選

◆お友達が通っているから

◆月謝が安いから

◆合格・進学実績があるから

◆塾長(室長)がベテランだから

◆全国展開している大手塾だから

以上がやってはいけない塾選びです。その中でも、「実際は多くの方がやってしまっているもの」を5つに絞ってみました。

それでは一つずつ詳細を見ていきましょう。

 

 

お友達が通っているから

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初めてお問合せいただいた方との面談の中で、よく「〇〇君が通っていると聞いたので…」という声をいただきます。

非常に嬉しいことですが、私たちは「それでも体験を受けてからご検討ください」と返答しています。

なぜなら、たとえお友達に適していたとしてもそれがイコール「あなたのお子様」にも適しているとは限らないからです。個別の塾に通って成功した方は個別を勧めますし、集団塾でうまくいった方は集団を勧めます。それが他の子にも適しているかどうかは全く別次元の話です。

加えて、「お友達が通っているから」にはもう1つ大きな落とし穴が潜んでいます。それは「目的の喪失」です。

そもそも塾は勉強をする場所、勉強を通して成長する場所です。友達とだべる場所、たむろする場所ではありません。

頭では理解していても、お友達重視でいざ塾に通うようになると間もなくその目的が「友達と会うこと・おしゃべりすること」になります。すると、それまで一人でも真面目に通っていた「お友達」にも悪影響を与えることになります。

とある集団塾より転塾された方から聞いた言葉です。

 

「授業中、先生が見てないところでPSP(小型のゲーム機)を使って通信対戦をやっていたんですよ」

 

これが「目的の喪失」です。

当然のことながら、子どもたちは自分にとって都合が悪くなることは話しません。塾でこっそりゲームをやっていたという報告などもってのほかです。

しかしもしこんなことが当たり前のように行われ、それに対して毎月月謝を払っているのだとしたら…こんな無駄遣い他にありません。

 

確かに、お友達と一緒に通うことで良きライバルとなり相乗効果を生み出すケースは非常に多いです。

昨年の夏期講習明けの9月、中3生のとある女の子が言いました。

「私ひとりだったら絶対こんなにやれなかった。〇〇が一緒に頑張ってくれたから私も頑張れた」

これが本来あるべき姿です。もしこのような相乗効果を生み出す環境がその塾の中に整っているのであれば、お友達と通うことは大きなプラスとなって作用します。

しかしそれだけが目的になってしまうと歯車が狂ってしまいます。あくまでも目的は「自身の目標達成」です。

塾をお探しの際は是非、そこの教室長に「友達と喋ったり遊んでしまわないようにするためにどんなことをしていますか?」と尋ねてみてください。

 

 

月謝が安いから

cost

これだけ多くの塾が軒を連ねると、中には「えっ、これでどうやって運営しているの!?」と思わずにはいられない料金設定のチラシやHPを目にすることがあります。

実際にお月謝を払う保護者の方々からすればこれはとても魅力的なことかもしれません。ですが、「月謝が安い塾」にはえてして2つの落とし穴が潜んでいます。

月謝が安い塾の落とし穴①

「月謝以外の諸経費で高額な金額を請求している」

たとえチラシやHP上で記載されている月謝は安くても、実際に面談で話を聞いてみると「入会金」「施設管理費」「教材費」「テスト代」「その他雑費」…等の「諸経費」が高額な場合が少なくありません。

もちろんそれらは必要な費用なのでしょうが、もしそうならば堂々と「総額」を載せるべきです。しかし料金については不透明な塾が多いのが現状です。

授業料だけでなく、それ以外の諸経費も含めた「総額」をチェックすることが大切です。

 

月謝が安い塾の落とし穴②

「人件費を削減して十分な講師育成・人材確保を行っていない」

塾を運営する中で最も大きな割合を占める1つが「人件費」です。人件費を削減することで確かに月謝を抑えることは可能です。

しかしそのしわ寄せはそこに入っている教室長に必ずやってきます。スタッフ不足に陥り、週の授業のうち8~9割(約20コマ程)を教室長が担当し、講師が担当するのは1割程度…こういった運営体制を敷いている塾も少なくありません。

「教室長に教えてもらえるなら」と思われるかもしれませんが、毎週そんなにたくさんの授業をもっていては予習や準備もままなりません。

その日塾に来た生徒全員への声かけ・ケア、ご家庭への連絡、面談・カウンセリング等、本来教室長がすべき対応に手が回らなくなってしまうのです。

また、自分の専門ではない科目を担当した場合は一般講師よりも指導レベルが劣るということさえありえます。

このような、「塾長だけが目の前の授業にドタバタ忙しそうにしている塾」には適切なアフターケアが敷かれていない場合が多いのです。

 

 

合格・進学実績があるから

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塾の使命が「成績を上げること」「志望校へ合格させること」であることに間違いはありません。

大手塾を中心に、壁・ドア・窓・チラシ・HP等に「○○高校〇名合格!」と書かれた掲示を見たことがある人は多いと思います。

しかしここでチェックしていただきたいのは、「母体数」が書かれているか否かです。

例えば「浦和高校10名合格」という掲示は、「何人中の10名なのか」を確認しなければなりません。30名中10名なのか、10名中10名なのかでその塾の「実績」は全然異なります。同じ「10名」であっても後者の方に魅力を感じるはずです。

また、1人の優秀な生徒に複数の学校を受験させ合格者数を上乗せしたり、過去通算の合格者数を累計して表在している場合もあります。

加えて「合格率〇%」という%の表記にも注意が必要です。1人中1人でも100%、10人中10人でも同じ100%です。

 

合格実績を見る際のポイントは、とにかく「母体数」(〇人中〇人)が書いてあることです。

是非、見た目の数字だけに惑わされず「母体数」をチェックしてみてください。

 

 

塾長(教室長)がベテランだから

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「この道〇〇年のベテラン講師が」…「ベテラン」という言葉には不思議な安心感があります。「長年指導をしてきているのできっと子どものこともよく分かってて…」確かにこれは間違いではありません。しかし先の通り、その指導が「あなたのお子様」に合うかは全く別の話です。

それに、講師の質(あなたのお子様に合うか合わないか)は勤務期間によって左右されるものではありません。

というのも、ベテランになればなるほど「他の人から指導を受ける」機会が減ってしまうからです。

若手の講師が20年目のベテラン講師、ましてや教室長の指導法に口を出す、というのは考えづらいです。

すると外部からの情報やアドバイスが入らなくなり、ベテランになればなるほどいわゆる「時代遅れ」「頑固」な授業へと、知らず知らずのうちに陥っている可能性があるのです。コップに溜まった水はそのままだと濁っていくだけです。常に新しい水と入れ替えないと飲んでもらえません。

加えてベテラン講師は自分の教え方に絶対の自信を持っていますから、えてして「予習」「準備」を疎かにしてしまうことがあります。

確かに、毎年教える内容は同じですからもう全て頭に入っている・体に染みついているのは分かります。例えば中2の数学は春に「連立方程式」→2学期には「一次関数」→それが終わったら「証明」…と、この流れは今も昔も変わりません。

しかし、教えている内容は同じでも教わっている生徒は毎年違います。

去年はうまくいった教え方が、今年の子にもフィットするという保証はどこにも無いはずです。

その講師にとっては20回目の「一次関数」の授業でも、子どもたちにとっては人生初の一次関数です。当然生徒によって、年度によって理解度、得意・不得意、興味のあるもの、流行っているものは異なります。それらを加味せず「自分の力量」にものをいわせ一辺倒の授業をしていたのでは、年齢と共に生徒とのギャップは年々広がっていくばかりです。

そういう意味では、たとえ経験がなくても1回1回の授業に向けてしっかりと準備し、また、教室長からの研修もスポンジのように受けている新米の学生講師の方が「結果的に良い成績を残せる」ということは往々にして起こりえることなのです。

やはり指導する側も、いや、指導する側こそ、時代の流れに沿って子どもたちに柔軟に合わせていく姿勢が必要なのだと思います。

 

 

全国展開している大手塾だから

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全国に数十カ所・数百カ所もの教室数を構える大手塾の中には、いわゆる「FC塾」(フランチャイズ)と呼ばれる教室も多く存在しています。

コンビニのように、本部に「加盟金」を払うことでその塾のブランド、指導ノウハウ、看板力を得て、極論誰でも塾を開業できる時代です。

先月まで魚屋の店主だった人が翌月から〇〇塾(大手塾)の教室長として塾を開業、ということが現実として起こり得る時代です。

当然この方は塾の経験や指導ノウハウを一切持ち合わせていません。そしてチラシ、HP、看板、どこを見ても「ここはFC塾です」とはどこにも記載されていません。

一方、FC塾の対局に位置するのが直営塾です。同じ看板を掲げていても、FCと直営では生徒数、実績、満足度に大きな差が生じているのが現状です。いわば同じ「マクドナルド」という看板を掲げながら、店舗によって格差のあるハンバーガーを提供しているようなものです。

確かに大手塾が「大手」と呼ばれるようになったのには、素晴らしい実績を残したからに他なりません。しかし教室数が増え格差も広がっている現状を考えると、一概に「大手に通わせておけば安心」とは言い切れません。

大事なのは「どれだけ強力な看板力を持っているか」ではなく「どれだけ本気で我が子のことを考えてくれるか」です。

 

 

まとめ

以上「間違った塾選びの方法」というテーマに沿ってご紹介しました。

では、これらを踏まえて今後どんな行動をとれば良いのか。

それは、実際に教室に足を運び、そこの教室長と直接会って話をしてみることです。

どんな人が出てくるのか、知っているお友達がいるのか、料金の総額はいくらなのか、実績はどうなのか、スタッフの様子や雰囲気は自分の子どもに合っているのか…

これらを正確に把握するためには、やはり実際に足を運んでご自分の目で確かめないことには分かりません。なぜならチラシやHPには(私たちもそうですが)良いことしか載っていないからです。

そして教室に行かれる際も、1つではなく複数箇所回られることをお勧めします。「比較」をするためです。高校見学や説明会にも通ずることですが、人間は「比較」することで初めてその良し悪しを判断することができます。

塾選びは子どもたちの生活に大きな影響を与えます。ですから本当に後悔の無い塾を見つけていただきたいです。

そのためにも、どうか第一印象や見た目の看板力だけで決めるのではなく、そこで働いている「人」や「雰囲気」といったアナログな部分までしっかりと踏まえたうえで決断していただきたいと思います。

 

次回は「アップステーションが選ばれる理由」です。乞うご期待!